トミー:

数日前に向かいのジャック兄さんと
エルフの森にこっそり遊びに行った
ことがあったんです。半月ごとに
開かれるという、エルフの祭りを見
るためにね。ところが、すぐ人間
の匂いに勘づいた守護者に見つか
っちゃったんですよ。ジャック兄さ
んと私は守護者を避けて逃げるた
めに別々に分かれて、おかげで道
に迷っちゃったんです。本当に身
動き取れなくなって死ぬかと思っ
たんですけど、急に女のエルフが現
れて、フェアリーダストとか言う白
い粉で興奮した守護者を眠らせて
、私を森の外に案内してくれたん
です。村に帰って来た時には本当
にこっぴどく叱られましたとも。
私は九死に一生を得て帰って来れ
ましたけど、ジャック兄さんは結局
戻らなかったんです。まだ森の中
をさまよっているのか・・・
お願いです、冒険者さん、森に行
ってジャック兄さんを探し出してく
ださい。優しいエルフに頼んでフェ
アリーダストさえ手に入れられれば
、守護者の怒りを買わずに森を歩
き回れるはずです。