イルドラス:

ほぉ、俺に話しかけてくるとは、
自分にたいそう自信があるみたい
だな。
もうこの渓谷でこれ以上修行する
ことはないと、そう言いたいのか

いいだろう。覚悟は出来ているよ
うだな。
ここから出たら、こことは違って
誰もおまえを守ってくれない、険
しくて邪悪な、それでいて広く暖
かい世界が待っている。

だがな、もし自分の修行がまだ足
りないと感じた時は、ドリストに頼
んでまた帰って来るがいいよ。
俺はおまえが勇気と無謀の分別
がついていると信じるよ。

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