ペスコ:

シンググレイブダンテス。グランカイン
を奉る、我が種族3代目の大神官だ
。現在ラスタバドの最高権力者でも
ある。

過去、彼の者が即位するときに政治
的に非常に大きな混乱が起きた。
いくつかの派閥が根こそぎ静粛さ
れたこともあった。結果的に「真
冥王」という名の大神官の座に就
いたが、いつまた内紛が起きても
おかしくない状況だった。

結局ダンテスは自らの立場を守るた
めに、軍を掌握し種族共通の泣き
所をつついては地上を攻撃するよ
う仕向けた。もっと我慢ならない
のは、長老会もダンテスに同意して
この戦争に賛成したことだ。

しかしなぜ賞賛すらない戦争を始
めたのかは未だに謎なんだ。結果
は火を見るように明らかなのに…
ダンテスは我々を破滅に追いやって
いるとしか思えない。

地上から逃げ込んできた反王と魔
女との間で、ある種の密約が交わ
されたのかもしれないが、ダンテス
はそれに頼り切るほど情けない人
物じゃない。

今はダンテスの手足と化してしまっ
た軍隊は、判断力が鈍っているよ
うだ。スレイブはダンテスの命に背
ける度胸なんかないし、バランカは
戦といえば三度の飯より好きな男
だから別として、ライアまで戦争に
便乗するなんて。それにヘルバイン
は結局、魔界の亡者どもまで引き
込み始めてしまった