エリオン：

みんなは私をエリオンと呼ぶよ。姿
を見ればわかると思うけど私はエ
ルフさ。
エルフの森から抜け出して、もうど
れくらいが経ったかな。
ナルエン・テオドールは元気だろう
か・・・性格の悪いネルファ婆やは
相変わらず性格がひどいのだろうか・
・・エルフの森を歩いてみればいつ
も私を喜ばしてくれた守護者たち
・・・今ではエントがくれた実の味
も忘れたようだ。ともかく故郷が
なつかしいね。
それでもやりがいを感じていたん
だよ。とうとう失われていた精霊
魔法の再現に成功したのだから。
体系があまりに異なるから人間が
習うには無理があるが、幸いタラス
長老は心から祝ってくれたよ。
長い間、ここで数多くの支援を受
けて研究し、やっとの思いで完成
させたものでも、彼ら人間たちに
は少しも役に立たないものなのに
、あんな風に祝ってくれるとは本
当に嬉しかったが、その一方でと
ても申し訳ない気分だった。
もし習うために精霊の水晶を手に
入れたいのなら、下の階の商店に
でも行ってごらんよ。
それとも、なにか精霊魔法につい
て気になることでもあるのかい？
でももう一度注意してもらいたい
んだが、精霊魔法はエルフにだけ使
えるものなんだよ。

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