巨人達が姿を消すと、それまで巨人のために生きてきた種族達は混乱に陥りました。
また、神々もこれに関与しようとはしませんでした。
この状況を救ったのは、賢いエルフたちでした。
しかし、体力に勝るオークたちが反旗を翻し、地上は再び戦火に見舞われます。
非力なエルフ達は、あっというまに世界の隅に追いやられてしまいました。
この時、エルフのもとに人間族の王がやって来ました。
「非力で愚かな人間ならば、たとえ知恵を与えても我々エルフを超えることはないだろう」
エルフ達は彼らに魔法を教え、人間族の力を得たエルフの軍勢は次第に戦線を押し返し始めました。
しかし、ここで誤算がありました。
今まで勝算のあったオーク族に武器や要塞を作っていたドワーフ族が、やがて人間族にも味方するようになります。
驚異的な繁殖力と強力な装備を得た人間はついにエルフの力を超え、大陸を制覇していったのです。
そして、オーク族は人間族と屈辱的な平和条約を締結し、エルモアの北部へ追いやられます。
その後人間はエルフ族を裏切り、エルフ族もまたエルフの森に追いやられてしまったのです。