〜 ストーリー解説 〜マナ 神聖なる魔の力

この世界では魔法はマナと呼ばれる力によって発動します。
(MPのMは、マジックではなくマナです。)


まず、魔法とは何なのでしょうか?
魔法を使うまでの流れの概要は以下のようになります。

  1. ウィザードの存在を信じ、神の力を信じている。
  2. ウィザードは神託をこなす(神様からの頼まれ事をこなす)ことにより、神からの信頼を得る。
  3. 神の信頼を得たウィザードは、神に「あの人を○○して下さい」と願うことにより、神の力によりヒールがかかったりライトニングが落ちたりする。

魔法とはすなわち奇跡のことです。
「奇跡」という言葉を辞書を引くと、下記のようになります。

きせき【奇跡・奇蹟】(三省堂新辞林/Yahoo!辞書より)
(1)常識では理解できないような出来事。「―の生還」
(2)主にキリスト教で,人々を信仰に導くため神によったと信じられている超自然的現象。
聖霊による受胎,復活,病人の治癒など。
原始キリスト教では当時の魔術信仰に対抗するため,また使徒(預言者)のしるしとして特にこれを宣伝した。

(1)は後にして、まず(2)を見てみましょう。
「神によったと信じられている超自然的現象」という言い回しはわかりにくいですが、
つまり全ての現象は神の意志により起こるということです。
例にもある「受胎」「治癒」や、「落雷」「降雨」などの気象現象、
さらには「事故が起きる」「お金を拾う」などの全ての現象は、
神を信仰する者から見ればそれは神の意志で起こり得たものである、神の思し召しである、と結論付けられるわけです。


よく、「悪い事をするから天罰が下ったんだ」とか、「試験に合格しました。ありがとう神様!」みたいに言いますよね。
熱心な出家信者から見れば、「天罰が下る」のも「試験に合格する」のも、すべては神の意志によって起こると言えるわけです。


その、絶対的な力を神から借りることによって、または神に祈ることによって、
意図的にその「現象」を発生させることこそが「魔法」であり、
自らの意志によって神の力を発動させることができる=神と意志の疎通ができる人をウィザードと呼ぶわけです。

そして、ウィザード達は神と意志を疎通させるために、いろいろな修行をしたりするわけです。
また、神の声を聞く事ができる神官から言いつけられる用事は、神託と呼ばれ、これをこなすことによって神からの信頼を得ることができます。

しん‐たく【神託】
神が自分の判断や意志を巫女(みこ)・予言者などの仲介者、あるいは夢・占いなどによって知らせること。
神のお告げ。託宣。「―が下る」

神から得た信頼の厚さが、ウィザードの力量であり、リネージュの場合は魔法レベルという形で現されます。

ちなみに、経験値は戦闘で得た戦闘経験の多さであり、神との信頼は関係有りません。
アライメントはアデン王国内でのあなたの秩序性の位置を示す値であり、神の世界とは別次元です。


ウィザード達が使うコールライトニング(落雷)ヒール(回復)などの魔法はすべてウィザード自身の力ではなく、

  1. ウィザードが神から信頼されることにより
  2. ウィザードの意志によって
  3. 神の力が発動する

ものだと考えられます。
ゆえに神の存在自体を信じていない無神論者や、神の力を信じていなかったりする者は魔法を発動させることはできないのです。


ちなみに、アデン世界では、
火の神ファアグリオ、水の神エヴァ、風の神サイハ、大地の神マーブル
そして善の神アインハザード、悪の神グランカインがそれぞれ信仰されています。
また死の世界は死の神シーレンが支配しているとされています。


余談ですが、ゲレンの会話に出てくるように「フローティングアイの肉」は魔法の材料となるアイテムです。
ペットをテイムするには、ご存知の通りブレイブラビットを除き「フローティングアイの肉で手なずける」わけですが、
これを考えるとペットは「飼っている」というよりは「魔法の力で手なずけられている」と考えた方が近いのかも知れませんね。
ペット愛好家の方には「愛じゃないのか!」とか言われそうですが(^^;


なお、本文中にアライメントという言葉を使用しましたが、これの定義はあいまいです。
昔のリネージュ公式サイトにはアライメントの定義が載ってたと思うんですけど、今は説明が無いんですよね…。

とりあえず当サイトでは、個人の秩序性の位置を示す値と定義しました。
よく「善悪の判断システム」と考えられていますが(私も考えてましたが)、微妙に違うと思います。
何が善で何が悪かは人が考えることであり、各個人で判断が異なってしまうからです。
極端な例を言えば、ドロボーを捕まえる警察官はドロボーから見れば悪であり、カオティックになってしまいます。

秩序とは、また辞書のお世話になると

ちつ‐じょ【秩序】
1.物事を行う場合の正しい順序・筋道。「―を立てて考える」
2.その社会・集団などが、望ましい状態を保つための順序やきまり。「学校の―を乱す」

です。今回は2のほうが該当でしょうか。
「善悪」が各個人の判断に委ねられるのと違い、「秩序」は社会・集団という多人数による判断になります。
アデン王国全体での「秩序」において、モンスターを倒す事は秩序に則り、人を殺す事は秩序に反しています。
故にアライメントはアデン王国内で貴方が「秩序があるか、ないか」を判断できる値だと思うのですが、どうでしょうか。

正直、アライメントに関する定義は人それぞれあるような気がしますが、
それはひとえに公式的な定義がないためでしょうね。


さて、長文お疲れ様でした。
それでは、仕上げにゲレン様の魔法のお話でも聞いてみませんか?
いまならきっと、理解できると思いますよ。


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