〜 ストーリー解説 〜ケン・ラウヘルの王政

MMORPG「リネージュ」の世界へようこそ!

突然ですが、ゲーム内でNPCのセリフを読んだりしてますか?
リネージュはRPGなのに、ぜんぜんストーリー感がないですよね。

でも、やっぱ、
ゲームだし、
ストーリーがないと感動できないっしょ。


いや、エンディングのないRPGで感動が得られるかどうかは少々心配ですが(笑)


このサイトでは、世界中に散らばる総勢700人以上のNPCのセリフを調べて、
公式サイトにも載っていないこまかなストーリーを解き明かすのが目的です。
加えて、各クエストなどの重要ストーリーをきっちりおさえて、
なるほど、だからこういうセリフなのか!」とか
なるほど、だからこういうアイテムなのか!」とか
ゲーム中に適当に感じて頂ければ幸いです。


まずは前提の説明を。 Lineageの歴史は「パート」と「エピソード」で分けられています。
2005年6月現在は「パート2、エピソード3」の状態です。

Lineageというゲームが生まれて間もない頃、最初に「話せる島」が作られました。
この最初の状態が「Lineage、パート1《The Blood Pledge》、エピソード1《話せる島》」です。
ここから、「エピソード2《グルーディオ》」、
「エピソード3《ケント》」というふうに、
ゲーム要素やストーリーが追加されていきます。

リネージュパート1Lineage Part1 [ The Blood Pledge : 血の盟約 ]
エピソード1Talking Island話せる島
エピソード2The Feudal Territory of Gludio封建的な領地・グルーディオ
エピソード3Kent Castleケント城
エピソード4The Mystery of Magic神秘の魔法
エピソード5The Elven Forestエルフの森
エピソード6Windawoodウィンダウッド
エピソード7The Valley of Dragonsドラゴンバレー
エピソード8Giranギラン
エピソード9Heineハイネ
エピソード10Lair of Valakas火竜の棲家
エピソード11Orenオーレン
エピソード12Adenアデン
パート2Lineage Part2 [ The Cross Rancor : 交差する憎しみ ]
エピソード1Light and Shadow光と影
エピソード2Heaven and The Earth天と地
エピソード3Life and Death生と死
エピソード4History and Memory歴史と記憶
エピソード5The Tower of chaos混沌の塔
エピソード6The Lastabardラスタバド〜決戦〜

1998年に使われている、Lineageパート1当時のゲームロゴ。現在と比べるととても地味です。
ちょっと読みにくいですが、Lineage The Blood Pledgeと書いてあるのに注目。

パート2《The Cross Rancor》のLineageロゴ。きらびやか。これは2003年から使われています。


エピソード1《The Blood Pledge》は、アデン王国の善王デューク・デフィルが死亡したところから始まります。
死亡後まもなく善王の従兄弟を名乗る男ケン・ラウヘルがウィザードケレニスを伴って現れ、王位に即位します。

しかし実際には王は任命されたわけではなく、王妃ガドリアを黒魔術で誘惑したものであることが、
ゲラドなど側近にばれてしまいます。

やがて、己の欲望のままに税を巻き上げ、贅沢の限りをつくすケン・ラウヘル。
これを知ったグルーディオ城は、アデン城の圧政に反旗を翻すものの、逆にアデンの兵に攻め込まれて衰退します。
戦場となった森は荒地になり、お互い戦争相手を刺激することを恐れ遺体処理もされないままです。
畑を壊された首都ケントの民は北の森に逃げ、火田村で細々と生活しています。

民を苦しめる王政に業を煮やしたゲラドや側近の一部は、アデン城を脱出します。
そして、アデン王国を元の平和な状態に戻す為、ゲラドはウッドベック城の協力を得て、
砂漠の北の森の中に隠すようにしてナイトの育成場シルバーナイトタウンを作り、
反王ケン・ラウヘルに対抗する勢力の育成を目指します。

そして、アデン城を追い出されたデューク・デフィルとガドリア王妃の子孫にあたるプレイヤー君主(=王子)たちは、
プレイヤーナイト・ウィザード・エルフといった信頼できる仲間を、同じ意志を持った血盟という形で集め、
王国を取り戻す為に動き出します。

こうして、エピソード1《The Blood Pledge》は「アデン城を取り戻すストーリー」として物語を進めます。
エピソード12《アデン》では、いよいよアデン城周辺がアップデートされ、大勢のプレイヤーが共に、
アデン城に現れたケン・ラウヘルを撃退しました。

ここまでがパート1《The Blood Pledge(和訳:血の盟約)》というわけです。


さて、一応の平和を取り戻したアデン王国ですが、ケン・ラウヘルはいつのまにか姿を消しました。
彼はアデン王国を取り戻す為に、巨大な力と手を結んだと言われています。

彼がアデン王国を取り返しにくるとき、リネージュはパート2《The Cross Rancor》に突入します。


長文お疲れ様でした。
一応補足しますと、「血盟」を辞書で引くと下記のようになります。

けつめい【血盟】
血判を押したり、血をすすり合ったりして、固く誓い合うこと。

なーんかナマナマしい文字が出てきたりしますが(笑)、重要なのは固く誓い合う事、ここです。
要するに血盟というのは、血盟主が王子、血盟員がその支援者というひとつの国家体制です。
「我こそはアデン王国の王となり、皆様に豊かな生活を保証いたします!」とかいう血盟主に、
「あの人こそ、アデン王国を良くしてくれる、アデン王国の国王に相応しい人だ!」という血盟員がくっついていくということです。

要するに、血盟=政党ですね。

血盟主がピンチに陥れば、血盟員は命を捨ててでも血盟主を守る血の覚悟ができています。
この固く誓い合う事で成立されている発起人と支援者で構成される団体、それが血盟なのです。


ちなみに、リネージュ運営会社であるNCソフト公式サイトにもリネージュの概要が載っているのですが、
このページには主人公デポロジュー王子という文面が書かれています。
リネージュはMMORPGなので、主人公といえば各プレイヤー自身と決まっていますがそれはさておき、王子の正式な名前はきっとデポロジューなのでしょう。

一方、ゲラドの台詞を読むと如実にわかるのですが、プレイヤー君主たちは「王子を名乗っている、何者かわからないヤツ」というのがアデン王国全体での見られ方のようです。


なお、Lineageは韓国の少女マンガが基になっています。
韓国語なので読めませんが、内容は「同じ舞台設定」の「違うストーリー」らしいです。
その昔、ゲーム版「Lineage」内でマンガ版「Lineage」のストーリーを盛り込んでしまい、著作権侵害で裁判沙汰にもなったそうです。
気になる人は「Lineage 原作 本」とかで検索してみてはどうでしょうか。


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