長老ベリオール:

君は眠れない苦痛を知っているのかね?私は最近、
毎晩の如く悪夢に魘されている。毎晩、雪のような
白い皮膚と、黒檀 のような黒い髪をした美しい女
性が私の側に寄って来ては、血のように赤い唇を私
の耳元につけて、全身の内臓が燃えてしまいそうな
苦しくて惨い話を蛇のような邪悪な声で静かに呟く
のだ...。

本当に変なのは、目が覚めるとあんなに残酷で鳥肌
の立つほどの話が何1つ思い出せないということだ
。私の持っているすべての魔法知識を持ってしても
、私の夢の中に悪魔を送り込んだ犯人の正体を突き
止めることはできなかったよ。しかし、夢に出てく
る夢魔の正体だけは判ることができた。奴は捨てら
れた黒魔法研究所に巣を持つメルケニスという名の
サキュバスだ。奴の目的が何なのか知らないが、一
日でも早くこのウンザリするほどの悪夢から解放さ
れたいんだ。私のためにあの卑劣な夢魔を倒してく
れないか?

夢魔を倒すと言う