クリステル:

あ、ロッセルさんのところから来られた方ですね。本当に毛
並みのいいケルティルの毛ですね。これくらいの量でしたら
充分でしょう。少々お待ちください、すぐ糸にして差し上げま
すから。

はい、これがケルティルの毛の糸一玉です。しかし、ロッセル
さんは自分で縫い物でもされるんでしょうか?

あ、それとこれもロッセルさんに伝えてください。今年の冬に
お召しになる為の毛皮の服を一着作ってくださいと...。
寒い海の風に当たりながら一人寂しく灯台を守る為に苦
労が耐えないでしょうからね。