レモニエル:

何ですって!教団が私の本を禁書に!?とんでもな
いことをしてくれたもんだ!私の本をお読みになり
ましたか?形式ばった神官職に幻滅して、聖職を離
れて奇跡に関する理解を客観的に書いたのに、こん
な扱いを受けるなんて!

はぁ...かといって私独りで教団に立ち向かうこ
となんてできないし...。

お願いがあるのですが、哀れな私の頼みをひとつだ
け聞いてください。教団は回収した私の本を燃やし
てしまうそうです。心血注いだ本がこの世から消え
てしまうなんて私には耐えられません。私に知識の
尊さを教えてくれたアインホバント魔法学校のグラ
ンドマジスター ガーリント
様に、この最後の一冊
を届けてください
。あの方ならきっと大事に保管し
てくれるはずです。