手旗信号を体で覚える

 カタカナ手旗信号の基本は数字です。そのため、カタカナ手旗信号を使う場合、数字を覚えることが必須です。写真を見て、頭に焼き付けて下さい。

 心得その7 左右を見間違えぬよう。右手が赤旗ですよ。向かい合ってるんだから。


原姿
両手を下げた状態。カタカナの区切り、受信時など、基本の姿勢。

第 0原画
赤旗を内向きにまわす。早すぎると受信者がわからない。カタカナでは使われない。

第 1原画
両手を左右に伸ばした状態。横棒を表している。「オ」など。

第 2原画
赤旗を上に上げた状態。縦棒を表している。(説明上ノーマル2原画と記す。)「イ」など。

逆 2原画
白旗を上げた状態。ほかと紛らわしく、連続する原画も変化が少なくわかりにくいのでノーマル2原画では判読しにくい為。「エ」「チ」だけ。

第 3原画
白旗を斜め上、赤旗を斜め下に伸ばした状態。奇数はだいたい白旗が上。左上がり斜め棒を表している。「イ」など。

第 4原画
赤旗を斜め上、白旗を斜め下に伸ばした状態。第3原画の逆バージョン。右上がり斜め棒を表している。「ヤ」など。

第 5原画
両旗をぶつけた状態。赤が前。音を立てるくらいぶつけたほうがわかりやすい。点を表している。「ソ」など。

第 6原画
赤旗は右に、白旗は頭の上から右に伸ばした状態。横二本線を表している。「キ」など。

第 7原画
赤旗を上に、白旗を左に伸ばした状態。図のように折れた線を表している。「ヒ」など。

第 8原画
赤旗を右に伸ばした状態。これも折れた線を表している。「カ」など。

第 9原画
赤旗を右に、白旗を右下に伸ばした状態。折れ線を表している。「マ」など。

第10原画
両手をバンザイした状態。上向きだが下向きの斜め二本線を表す。「ハ」など。

第11原画
両手を左上から右下に振り下ろす動作をする。斜め二本線を表す。「ク」など。

第12原画
両手をまっすぐ上に伸ばす。だらけると10と見分けがつかない。縦二本線を表す。「リ」など。

第13原画
白旗を斜めに上げた状態。何を表すわけではない。濁点としてほかの文字を修飾する。「バ」など。

第14原画
赤旗を斜めに上げた状態。何を表すわけではない。みなさんの考え通り、これは半濁点。「パ」など。

なお、第15原画並びに16・17といった14以上の原画はありません。ただし、通信用の「送信するよ」「受信準備OK」「間違えた。やりなおし」「通信終了」などの「形象」と呼ばれる、0~14のどれにも当てはまらない特殊な形がありますが、それらは通信規則のページに載っています。

数字をとりあえず覚えたら、カタカナ表を開いてカタカナの表現方法を見てください。あっと言うほど現存のカタカナにそっくりでわかりやすいですから。