大神官 オルベン:

話はエルモアデンの時代までさかのぼる。皇帝シュ
ナイマン
は聖戦を起こして、大陸に残っていたシー
レンの崇拝者どもを一網打尽にした。その残党はグ
レシアに逃れた。それからしばらく、やつらは歴史
の表舞台から消え去ったかのように見えた。

しかしやつらは、グレシアの各勢力に忍び寄って、
裏で糸を引いていたのだ。実際、グレシアのパリス
王がアデン侵攻に失敗すると、カルネイアクセル
の内戦につけ入るように、シーレンの崇拝者たち
が姿を現した。

そしてやつらは瞬く間にグレシアを掌握した。それ
はやつらが権力の背後で歴史を操ってきた証拠に他
ならない。

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