マエストロ ニコラ:

その箱に一瞬にして心を奪われた私は、調査に没頭
し始めました。しかし、箱はとても丈夫に閉じてあ
り一般的な方法ではとても開けることができません
でした。壊すのもほぼ不可能でした。

それで一旦箱を開けることは放棄して周辺を調査し
始めたんです。知ってのとおりこの塔は本来、下巨
人時代に研究所として使用されてきた建物です。と
ころが、塔の内部で平凡な石きれだけに見えていた
ものに、急に目がとまりました。二文字だけでした
が確かに巨人の文字が刻まれていたんです。

あ、もう少し話をする前にあなたに頼みがあります
。私が巨人等の文字を調べたと誰にも話してはいけ
ません。

「なぜ話してはいけないのですか?」