石橋を叩いて壊すページ

ゼロから始めるFactorioの回路構築(入力・出力編)

前回に引き続きFactorioの回路について書く。


前回のおさらい:チェストに鉄板を200枚以上入れたときだけ、ランプを点灯させることができた。

前回の例ではチェストに回路をつなぐことで、チェストの内容物の情報を回路に出力させた。
そしてその情報をランプに入力し、ランプが点灯/消灯する判断に使用した。
このようにFactorioの一部の設備は、回路につなぐと信号を出力したり、 また回路から入力された信号により挙動を変えたりする機能がある。
一台で出力と入力を両方こなす設備もある。その詳細を見てみよう。

2025/3/11更新:
記事をV2.0.39向けに更新しました。(一部画像が古いままですが時間があるときに更新します。)
V1.1以降の差分はこちらの記事にまとめました
🚀のマークがついているのはDLC「SpaceAge」の機能です。

基本編 > 入力・出力編 > テクニック編 > 算術回路編 > 条件回路編 > 実践例編 > 累積回路編

信号を出力する設備

以下は「信号を出力する設備」である。


いろいろな設備にレッドワイヤーを繋いで信号を出力させてみた例。

設備 出力する信号
チェスト類内容物の情報を出力する。
貯蔵タンク内容物の情報を出力する。満タンは25,000。
搬送ベルト類ベルトに載っているアイテムの情報を出力する。
インサータ類掴んでいるアイテムの情報を出力する。
駅に向かっている/停まっている列車(自動運転に限る)の情報を出力する。
信号機類信号の色を出力する。
ロボットステーション物流ネットワーク内のアイテム在庫や残要求数、ロボットの台数などを出力する。
蓄電池電池残量を百分率(0~100)で出力する。
掘削機類・油井鉱床の情報を出力する。
ゲート自動ドアセンサーの検知状況を出力する。
タレット類弾薬の情報を出力する。
組立機・プラント類内容物、製作に必要な材料、稼働状態を出力する。
炉類・リサイクラー内容物、製作に必要な材料、稼働状態を出力する。
レーダー回路信号の無線送受信ができる。
原子炉・🚀給熱塔炉の温度や燃料の情報を出力する。
ロケットサイロロケットの積み荷の情報やプラットフォームからの残要求数を出力する。
定数回路設定した信号を出力する。
算術回路・🚀選別回路入力された信号をもとに計算した結果を出力する。
判断回路入力された信号をもとに判断した結果を出力する。
🚀農業タワー内容物の情報を出力する。
🚀アステロイド収集機内容物の情報を出力する。
🚀カーゴ降着パッド内容物の情報を出力する。
🚀宇宙プラットフォームハブ内容物、飛行速度、ダメージ、出発地、目的地の情報を出力する。

一部の設備は初期設定では信号を出力しなかったり、出力する信号を選択できたりするので、 ケーブルをつないだあと設備をクリックして回路設定を確認するのがお勧め。

信号を入力する設備

以下は「信号を入力する設備」である。

設備 判断がYESのときの動作 判断がNOのときの動作 追加の機能
物流チェスト 物流ロボが来る 物流ロボに無視される アイテムの要求も可能。
搬送ベルト類 ベルトが動く ベルトが動かない
インサータ類 アイテムを掴む アイテムを掴まない 一度に掴む最大個数やアイテムフィルターの設定も可能。
ポンプ類 ポンプが動く ポンプが動かない アイテムフィルターの設定も可能。
駅として機能する 列車の新規受け入れを停止 列車数上限や優先度の設定も可能。
列車用信号 信号を赤で固定する 通常の信号として機能する
ランプ 光る 光らない 色の設定も可能。
電源スイッチ 電気を通す 電気を通さない
プログラマブルスピーカー 鳴る 鳴らない 音色や可聴範囲などの設定も可能。
掘削機類・油井 掘る 掘らない
ゲート ゲートを開く ゲートを閉じる
列車 駅を発車する 駅を発車しない
タレット類 攻撃する 攻撃しない 優先/無視する敵の設定も可能。
組立機・プラント類 組み立てる 組み立てない レシピの自動設定も可能。
炉類・リサイクラー 焼く 焼かない
ディスプレイパネル 表示される 表示されない 表示内容の設定も可能。
レーダー 回路信号の無線送受信ができる。
🚀農業タワー 植え付け・収穫する 植え付け・収穫しない
🚀アステロイド収集機 収集する 収集しない アイテムフィルターの設定も可能。
🚀カーゴ降着パッド アイテムの要求が可能。
🚀宇宙プラットフォームハブ 発進する 発進しない
算術回路・🚀選別回路 入力された信号をもとに計算した結果を出力する。
判断回路 入力された信号をもとに判断した結果を出力する。

上記にないものは回路で直接制御できないが、間接的には制御できる場合がある。
たとえばアイテムの出し入れがある設備なら、インサータやポンプを回路で制御して出し入れをやめれば設備はやがて自然停止する。
電気で動く設備なら、電源スイッチで電気を切って止めることもできる。

🚀具体的な例として「宇宙プラットフォームの飛行速度」は間接的に増減できる。
飛行速度は燃焼するスラスターが多いほど速くなるので、 燃料ラインにポンプを挟んでそれを回路で制御すれば燃料をカットでき、スラスターの稼働台数で飛行速度を増減できる。
速度を落とすとプラットフォームに衝突するアステロイドの速度も落ちるので迎撃時間を稼げ、飛行の安全性が高まる。
宇宙プラットフォームハブを回路に繋げば目的地・出発地を信号として得られるのでそれを元に現在地を把握し、 近宇宙は全速力で飛行するが深宇宙では自動的に徐行する、といった自動化が考えられる。

以下、各アイテムの詳細。

チェスト類

木製チェストや鋼鉄製チェストなどすべてのチェストは、チェストの中のアイテムの情報を出力できる。


チェストの中身の情報が信号として出力されている。

物流チェスト(いわゆる黄・赤・紫・青・緑チェスト)については有効/無効条件の設定もでき、 無効の時は物流ロボットから無視され、アイテムが増減しなくなる。
さらに要求チェスト・バッファーチェスト(青・緑チェスト)に限っては、 回路からアイテムの信号を入力することでアイテムの要求もできる。


例えば要求チェストに「インサータが55」の信号を流しておくと、物流ロボットはそのチェストにインサータを55個運び込もうとする。

要求チェストの場合はチェスト自体についている「✅バッファーチェストから取り寄せる」の設定の影響も受けるので注意。

貯蔵タンク

タンクの中の流体の情報を出力する。満タンは25,000。


タンクに水が11k入っているという信号が出力されている。
ちなみにkはキロ(1,000)のことで、11kは約11,000(四捨五入)になる。

搬送ベルト類

ベルトに載っているアイテムの情報を出力できる。以下の3モードが選べる。

パルスセンサー範囲(1マス)にアイテムが入ると一瞬だけ信号が出力される。
ホールドセンサー範囲(1マス)にあるアイテムの総数が出力される。
ホールド(全ベルト)センサー範囲(地下ベルトを含むひと続きのベルト全体)にあるアイテムの総数が出力される。
ベルトの始終点・他のベルトに直角に合流する箇所・分配器までがセンサー範囲になる。


ベルトの上のアイテム数が回路に出力されている。

回路を繋げられるのは地上にべた置きするベルト部分のみ。分配器や地下ベルトには繋げられない。

有効/無効条件を設定した場合、YESと判断されるとベルトが動き、NOのときはベルトが止まる。

インサータ類

掴んでいるアイテムの情報を出力できる。
搬送ベルト同様にパルスとホールドのモードがあり、 パルスはアイテムを掴んだ瞬間だけ、ホールドは掴んでいる間ずっと信号が出続ける。


木製チェストを3個掴んでいるので、「木製チェストが3」が出力されている。

有効/無効条件を設定した場合、YESと判断されるとアイテムを掴み、NOのときはアイテムを掴まなくなる。

一度に掴む最大個数やアイテムフィルターも指定できる。
例えば「鉄板が1、銅板が1」の信号を入力しておくと、フィルターに鉄板と銅板を設定したのと同じことになる。


「✅フィルターを設定」にした状態で鉄板と銅板の信号を入力すると、インサータのフィルターに鉄板と銅板が入る。

ただしフィルターに指定可能なアイテムは最大5枠なので、それ以上多数のアイテムの信号を入力してもアイテムリスト順で若い順に枠が埋まり、 枠を超えた分は無視されてしまう。値がマイナスの信号も無視される。

ポンプ類

有効/無効条件を設定でき、YESと判断されるとポンプが動き、NOのときはポンプが止まる。
止まった状態のポンプは、正逆どちらの方向にも流体を一切流さなくなる。
ポンプ・汲み上げポンプで設定可能。

またポンプに限りフィルターも指定できる。
指定するとその流体のみを流し、それ以外に対しては自動で停止する。


ポンプの回路設定画面。

駅に列車が停まっている場合、貨車のアイテムの情報や列車IDを出力できる。
また駅に向かって走行中および停車中の列車の本数も出力できる。
ただし列車が自動運転モードに設定されている場合のみ。手動運転モードの列車に対しては回路は一切機能しない。


駅がいろいろな情報を出力している例。

駅には列車数上限を設定できる。
たとえば上限を2に設定すると、一度に2本までの列車がその駅に向かうことができる。 3本目の列車は上限を超えるためその駅を除外し、名前が同じでまだ上限に達していない別の駅へ向かう。
なお列車数上限を引き下げた場合、一時的に上限を超える列車がその駅へ向かうケースが発生しうるが、 その際あぶれた列車は上限に達していない別の駅へ行き先変更する場合もあるし、変更が間に合わずそのままやってくる場合もある。

駅には有効/無効条件を設定でき、無効と判断された場合は列車数上限がゼロの扱いになる。
ちなみにマップ上に表示される駅名は通常は白文字だが、無効な駅は赤、有効かつ列車数上限に達した駅は青に変わって見た目で区別できる。

ほかに、駅の優先度も指定できる。
同じ名前の駅が複数ある場合、列車はその中で最も優先度の高い駅へ向かう。駅の優先度はデフォルトで50。


駅にいろいろな情報を設定している例。

信号機類

光っている信号の色を出力する。
例えば信号が赤のときは=1を出力する。
列車用信号・連動式列車用信号のどちらも情報を出力できる。


信号の色が出力されている。

また列車用信号に限っては停止条件を設定でき、YESと判断されると信号を赤に固定できる。
自動運転モードで走行中の列車は赤信号の手前で停車し続ける。
またはその赤信号を迂回して次の駅へ到達できるルートがある場合、列車は迂回ルートを通るようになる。

ランプ

有効/無効条件を設定でき、YESと判断されると点灯し、NOのときは消灯する。

光の色も指定できる。


色マッピングモードで回路から赤の色信号を入力しているので、光が赤く着色されている。

着色方法は以下の3モードから選べる。

色マッピング 回路からなどの色信号を入力するとその色で光る。
色信号が複数入力されている場合、その中で最も優先順位の高い1色のみが有効。
(色の優先順位はアイテム一覧に表示される色の順、つまり赤>緑>青>黄>ピンク>シアン>白>グレー>黒)。 値がマイナスの色信号は無視される。
要素指定 光の三原色(赤・緑・青)をそれぞれ回路から0~255で指定することでフルカラー発色が可能。
例えばオレンジに光らせたい場合は赤が255、緑が136、青が0の信号を入力する。
0以下の信号は0、255以上の信号は255と見做される。
パックRGB 光の三原色(赤・緑・青)を#RRGGBBの要領で1信号にまとめて(pack)指定することでフルカラー発色が可能。
例えばオレンジに光らせたい場合は16,746,496(=#FF8800)を入力する。
コンピューターの知識がある人向け。 出来ることは要素指定モードと変わらず信号を減らせるだけがメリットなので、この説明で通じない方は無理せず要素指定するのがお勧め。

なお常時固定で光るランプを作りたい場合は、回路設定ではなくランプ自体の設定画面に「✅常に点灯」と「色の設定(スポイトボタン)」があるのでそちらを推奨。
回路を使うとその処理のためにCPUを消費するので、無駄な回路は使わないほうがゲーム速度的にちょっぴり優しい。
ただし「色の設定」と「回路からの色指定」では同じ色を指定しても後者の方がわずかに暗い色になるようだ。

プログラマブルスピーカー

条件を設定し、YESと判断されると音が鳴ったりマップにアイコンが表示されたりする。
音色や可聴範囲などが細かく設定できる。


木材が10未満になるとアラーム音が流れ、画面に燃料切れ予告が表示されるよう設定した例。

電源スイッチ

有効/無効条件を設定でき、YESと判断されると電気を通し、NOのときは遮断する。
電源スイッチには左右の端に電線をつなぐことができ、この左右の電線間の通電/遮断を制御できる。


鉄板が100枚より多い時だけ通電するよう設定した例。

なお電源スイッチを迂回する電線が1本でもあると、電源スイッチをOFFにしても迂回路経由で電気が届いてしまうので配線に注意。

ロボットステーション

物流ネットワーク内のアイテム在庫情報を出力できる。
在庫とは具体的には、貯蔵チェスト・パッシブ供給チェスト・アクティブ供給チェスト・バッファーチェスト (いわゆる黄・赤・紫・緑チェスト)、カーゴ降着パッドに入っているアイテム、ロボットステーション内のリペアキット、 範囲内にいるプレイヤーやスパイダートロンの廃棄スロット内アイテムのこと。
要求チェスト(青チェスト)や鋼鉄製チェストなどに入っているアイテム、 物流ロボットが今まさに輸送中のアイテム、および地面に落ちているアイテムは含まない。

また、物流ネットワーク内のロボットとステーションの数も出力できる。
物流ロボットと建設ロボットごとに、利用可能なロボット数(ロボットステーションに格納されているロボット数)とすべてのロボット数が得られる。
例えば10台のロボットがありうち3台が飛行中の場合、利用可能なロボット数は7、すべてのロボット数は10となる。


アイテム在庫数やロボットの数が出力されている。

物流ロボットが輸送途中のアイテムは在庫としてカウントされなかったり、移動が予約されるとロボットの最大輸送数でアイテム在庫が減算されたりする点が曲者で、 このため物流ネットワーク内でアイテムを移動させるだけなのに移動の最中だけ在庫数が減ったりあまつさえマイナスの信号が出たりと奇妙な現象が起きる。
このため在庫数で回路を制御する際はあまり厳密な数値は期待しないほうが良い。

ほかに、物流ネットワーク内のアイテム要求の未了数も取得できる。
範囲内にある要求チェストやバッファーチェストなどの要求のうち、要求が満たされていない分の合計が得られる。
工場長の個人物流の要求も含むため、物流ネットワークに工場長が出入りするだけで値が大幅に変わったりして使いどころはちょっと難しい。
また、「要求チェストを常に鉄板で満杯にしたい」といった気持ちで最大48kしか入らない要求チェストに 「鉄板を100k枚」などと要求を雑に設定していた場合、残り要求数の計算上は「鉄板が100k」扱いされてしまう (自動で最大値の48kに修正されたりしない)ので、要求は常に真面目に設定しておかないと出力値が役に立たなくなる。

蓄電池

電池残量を百分率(0~100)で出力する。


この図の場合、充電は残り5%。

掘削機類・油井

資源埋蔵量を出力できる。対象は燃料式掘削機・電動掘削機・油井・🚀大型掘削機。
ただし小数点以下切り捨てのため、油井の埋蔵量が1未満の場合は値が表示されない。
掘削機については、その掘削機で掘削可能な範囲のみか、またはその鉱床全体の埋蔵量とするかが選べる。


この掘削機で採掘できる資源量が出力されている。

ちなみに回路で情報を出力している採掘機にマウスを載せると、情報出力対象の鉱床の色が反転して表示される。
色が変わる範囲をよく見ると、「マップ画面で鉱床にマウスを載せた時に光る鉱床範囲」と採掘機が考える「鉱床全体」は範囲が若干違うようだ。
「鉱床全体」を選択した状態で採掘機にマウスを載せるとかなり広範囲の鉱床の色が急に変わるので、初見だと割とびびる。

有効/無効条件を設定でき、設定した場合はYESと判断されたときだけ採掘する。

ゲート

ゲートの近くに工場長や列車がいると=1を出力する。


ケーブルはゲートではなく、この画像のようにゲートの横の開閉ランプのついた防壁に繋ぐ。

有効/無効条件を設定でき、設定しなかった場合は自動ドア(近づくと開く)になる。
条件を設定した場合は自動ドアではなくなり、条件がYESと判断されたときだけゲートが開く。

線路付きのゲートの場合、列車はゲートが閉じていても迷わず突っ込んでくる(!?)ので、 ゲートが閉じているときは列車を止めるか、列車が来たときはゲートを開けるか、または自動ドアにしておかないと事故になる。

列車

自動運転モードの列車が駅に停車中、その駅の回路設定が「✅列車に送る」になっている場合、駅に入力されている信号が列車にも流れる。
機関車をクリックすると表示される「時刻表」画面で駅の発車条件に「回路」を選ぶと、列車に流れた信号に基づいて列車を発車させることができる。

タレット類

装填されている弾薬の情報を出力できる。

有効/無効条件を設定でき、設定した場合はYESと判断されたときだけ攻撃を行う。
また長距離砲タレットを除き、攻撃優先目標の設定・優先目標以外を無視の設定も可能。


タレットの回路設定画面。標的の設定は定数回路などにある敵信号を入力して行う。
なお電撃系タレットにも「弾薬を読み込む」の項目があるのだが、✅しても電気の量は信号に出ないようだ。

組立機・プラント類

組立機・プラント類の回路周りの機能は以下の通りとても充実している。
対象は組立機・化学プラント・原油精製所・遠心分離機・🚀低温プラント・🚀電磁プラント・🚀バイオチャンバー・🚀(アステロイドの)破砕機・🚀鋳造炉。
電気炉などは炉類を参照。

  • 有効/無効条件を設定でき、設定した場合は条件がYESと判断された時だけ組立機が動く。
  • 組立機内のアイテム数を出力できる。
    バイオチャンバーに限り栄養素の信号も出力できる(回路設定で「燃料を読み込む」に✅)。
  • 組み立て完了タイミングを出力できる。
    組み立てが終わると一瞬だけ信号が出るので、そのタイミングで何かをしたり、過去に組み立てたアイテムの総数を計算するのに使える。
    (※初期状態では制御信号が未選択のため、✅を入れただけでは信号が出力されない。枠をクリックして信号を選択しよう。)
  • 稼働状態を出力できる。
    組み立て中は信号が出力されるが、材料が不足したりアイテムが貯まりすぎて組み立てが止まると信号が止まる。
    (※同上、初期状態では制御信号が未選択のため信号が出力されない。)
  • とても便利なのが、組立機に信号を入力すると、レシピを設定できる機能。
    例えば定数回路から広域電柱の信号を出力し、それを組立機に入力すれば、組立機に広域電柱の組み立てを設定できる。
    信号を変えれば当然設定も変わるので、組立機1台でいろいろなものを補充できる。
    なお組み立ての途中で信号を変更した場合は組み立てはそのまま進行し、組立完了後にレシピが変更される。
  • 次点で便利なのが、設定されているレシピの材料を出力できる機能。
    例えば組立機に広域電柱の組み立てを設定した場合、その材料である「鋼材が10、銅線が6、赤基板が5」の信号を出力できる。
    それを要求チェストに入力してリクエストすれば、レシピを設定するだけで対応する材料が自動で配送される環境が構築できる。


定数回路からアイテムの信号を出力して組立機のレシピを自動で設定し、 さらに組立機から材料の信号を出力して要求チェストのリクエストを設定する数珠繋ぎの例。
これをさらに改良すれば、不足しているアイテムを自動で検知しリクエストする全自動補充工場が作れる。

炉類・リサイクラー

対象は石の炉・鋼鉄の炉・電気炉・🚀リサイクラー。
🚀鋳造炉は組立機扱い。

組立機と同様、有効/無効条件を設定して炉の停止と再開を制御できたり、製作に必要な材料、稼働状況の読み取りが出来る。
石の炉・鋼鉄の炉に限り燃料の出力もできる。

組立機との唯一の違いは、回路からレシピを設定できないこと。
炉のレシピは入れた材料に応じて自動で決まる。

ディスプレイパネル

条件やアイコンなどを設定でき、YESと判定されるとそのアイコンが表示される。
設定は複数可能で、一番上にあるものから順に判定され、最初にYESになった1つだけが表示される。


ディスプレイパネルの回路設定画面。ちなみに回路を繋がないディスプレイパネルはフリーテキストのメモ書きに特化したGUIに切り替わる。

設定画面の操作にちょっと癖があり、設定中に設定ダイアログを×で閉じると設定が保存されない。
特に、設定中にマップ画面に遷移するといわゆる「保存しますか?」画面なしで設定ダイアログを×で閉じた扱いになるのでうっかりが痛い。

レーダー

回路信号の無線送受信ができる。


レーダーを2台以上設置し、うち1台に信号を入力すると、それ以外のすべてのレーダーから同じ信号が出力される。
2台以上のレーダーに信号を入力すると出力はその合算になる。
🚀無線送信は星の中のみで、星間通信は不可。

原子炉・🚀給熱塔

炉の温度や投入されている燃料の情報を出力できる。


炉が冷えた時だけ燃料をくべ、炉が温まったら燃料をカットすることで、燃料の浪費を防ぐことができる。

ロケットサイロ

ロケットに積み込んだアイテムの情報を出力できる。
信号が出るのは発射未確定時のみ。発射シーケンスが始まると信号は終了する。

🚀宇宙プラットフォーム側のアイテム要求の未了数も出力できる。

定数回路

定数回路は設定した信号を出力する。


定数回路から「鉄板が200」の信号を出力している。

チェストから「鉄板が200」の信号を出力するにはチェストに鉄板を200枚入れる必要があったが、 定数回路はアイテム一覧から「鉄板」を選んでキーボードから「200」を入力するだけで信号を出力できるので、 実物の鉄板を用意しなくてよいのがメリットである。
そのため「鉄板が2億」や「鉄板がマイナス200」のような実物では表現し難い信号も難なく出力できる。

出力できる信号は各種アイテムはもちろん、 といった英数字、 といった色信号など特殊なアイテムも用意されている。

また複数の出力をグループ化することができる。グループ化するには上記画像で「割り当てられていません」の右にある鉛筆ボタンを押す。
グループ化すると一覧に登録され、一覧から選ぶ形でそのグループを簡単に再利用可能になる。
さらに再利用時に倍率を設定できるので、例えば倍率を10にすればグループの信号を10倍の値で出力できる。
グループの内容を変更すると同じグループを使っている他の定数回路の信号も一括で変更されるので、変更漏れの防止にも役立つ。

定数回路は電子基板(緑基板)と銅線ですぐに作れて安上がりなうえ、一括オン/オフスイッチもついていたりと、 固定の信号を出力したい場合に便利。

ちなみに定数回路はRキーを押すと回転させることができる。設置前はもちろん、設置後でもマウスを合わせてRキーを押すことで回る。
回転させるとケーブルの結線位置が変わるので、見やすい形にしておくといいだろう。

🚀農業タワー

内容物の情報を出力できる。
植え付け用の種と収穫した植物の両方を含む。

有効/無効条件を設定でき、無効なときはタワーの稼働が停止する。
植物は収穫すると腐敗が始まってしまうので、 普段は無効化しておき、必要な時に必要な分だけ収穫すると鮮度を高く保てる。

🚀アステロイド収集機

内容物の情報を出力できる。

有効/無効条件を設定でき、無効なときは収集が停止する。
また収集対象のアステロイドを設定できるため、必要なものだけ収集しそれ以外は無視するといった制御ができる。

🚀カーゴ降着パッド

内容物の情報を出力できる。
また要求チェストと同じようにアイテムのリクエストができる。

🚀宇宙プラットフォームハブ

内容物の情報・飛行速度・ダメージ・出発地と目的地を出力できる。
例えばナウヴィスからフルゴラへ飛行中は、ナウヴィスが1、フルゴラが2の信号が出力される。 フルゴラに到着後はフルゴラが3(出発地と目的地が両方フルゴラで1+2)になる。
経由地がある場合は経由地ごとに出発地と目的地が再設定される。

列車と同じように、時刻表で「回路による」を選ぶことで回路信号に基づいた発進制御ができる。
なおこの場合は回路設定を「✅プラットフォームに送る」にしておかないと回路信号が時刻表に入力されないので注意。

この記事ではFactorioで入出力可能ないろいろな信号について紹介した。
次の記事では、出力した信号を伝えるためのケーブルの引き方など、画面の操作について説明したい。

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