ゼロから始めるFactorioの回路構築(条件回路編)
[Factorio] [2025/03/11 21:05]
前回に引き続きさらにFactorioの回路の話。
Factorioで「回路ネットワーク」の研究を完了させると、ケーブルやチェストのほかに「定数回路」「算術回路」「選別回路」「条件回路」が使用可能になる。
定数回路・算術回路・選別回路については別の記事に既に書いたので、今回は条件回路の使い方について書く。
2025/3/11更新:
記事をV2.0.39向けに更新しました。(一部画像が古いままですが時間があるときに更新します。)
V1.1以降の差分はこちらの記事にまとめました。
🚀のマークがついているのはDLC「SpaceAge」の機能です。
基本編 > 入力・出力編 > テクニック編 > 算術回路編 > 条件回路編 > 実践例編 > 累積回路編
条件回路
条件回路は入力された信号をもとに判断を行い、その結果を出力する。
条件回路には複数の条件を設定でき、それらを複合的に判断できる。
例えば「鉄板が100枚以上、なおかつ、銅板が100枚以上」の場合に信号を出力するなどである。
実際に「鉄板が100枚以上、なおかつ、銅板が100枚以上」の場合に「木材が1」を出力してみた例。
左下の「入力信号」欄がこの判断回路に入力されている信号の一覧、
右下の「出力信号」欄がこの判断回路が出力している信号の一覧なので、
この画像では「鉄板が100、銅板が100」の信号が入力され「木材が1」という信号が出ているとわかる。
「条件」に設定されているのが判断基準で、これがYESと判断されると「出力」に設定された内容が実行される。
この画像では「鉄板が100以上」と「銅板が100以上」の2条件がANDで繋がっているので、両方がYESと判断された時だけ「木材が1」が出力される。
上記画像の「条件」で「AND」となっているボタンをクリックすると「OR」に切り替えることができ、
その場合は「鉄板が100枚以上、または、銅板が100枚以上」の場合に「木材が1」を出力する。
条件は3つ以上、またはANDとORを複雑に組み合わせることもできる。
そのようにして「判断」された信号を設備に入力すれば複雑な条件で設備の有効/無効を切り替えることができる。
また設備が多い場合は個々に有効/無効条件を設定するよりも、
一か所の判断回路で判断した結果で全設備を一括動作させたほうが条件を変更する際も一か所変えるだけで済むし、
変更漏れが起きるのを防げるメリットもある。
条件に「すべて」「いずれか」「それぞれ」を使う
算術回路に特殊なアイテム「それぞれ」があったのと同様に、
条件回路にも「
それぞれ」がある。
また「すべて」と「
いずれか」も使用できる。
これらを使うと不特定多数の信号をまとめて判断できる。
「すべて」を使うと、
入力された信号の「すべてが条件を満たしているか」を判断できる。
「いずれか」を使うと、
入力された信号の「いずれかが条件を満たしているか」を判断できる。
詳しい説明は以前の記事を参照。
「それぞれ」を使うと、
入力された信号をそれぞれ個別に判断できる。
「すべて」と「いずれか」は入力された信号を総合的に判断して結果を出力するのに対し、
「それぞれ」は入力された信号を信号ごとに判断と出力をする点で趣が少し異なる。
条件に「それぞれが70未満」を設定した条件回路に
「銅板が100、鉄板が60、木材が20」の信号が入力した例。
「それぞれ」は入力された信号を信号ごとに判断して出力を行うので、
この場合「銅板が70未満なら木材が1を出力」「鉄板が70未満なら…」「木材が70未満なら…」という3つの判断が行われ、
その結果条件を満たす信号2つ(鉄板と木材)分の出力が合算された「木材が2」が出力されている。
この条件は上手く使えば、条件を満たす信号がいくつあるかを数えたいとき役立つだろう。
なお、「すべて」
「
いずれか」
「
それぞれ」はゼロを無視するので注意が必要である。
この点は「すべて」「いずれか」および
算術回路の説明に書いた動作と同様である。
出力の「1」と「入力数」の違い
条件回路の出力設定では、信号の値として「1」または「入力数」を選択することが出来る。
条件回路の設定画面。
「出力」の部分に「1」と「入力数」のラジオボタン、さらに鉛筆ボタンや「R」と「G」のチェックボックスが並んでいるのが見える。
出力を「1」にすると、「指定したアイテム」が「1」で出力される。
例えば出力を「木材が1」に設定した場合、出力は「木材が1」となる。
なお「1」の右の鉛筆ボタンを押すと、出力を「1」以外の数値に変更できる。
出力を「入力数」にすると、「指定したアイテム」が「条件回路に入力されたそのアイテムの量」で出力される。
例えば出力を「木材が入力数」に設定した場合、条件回路に「木材が100」という信号が入力されていたなら出力も「木材が100」となる。
なお出力を「入力数」にした場合、チェックボックス「R」と「G」が選択できる。
これらはレッドケーブルとグリーンケーブルを表しており、どちらのケーブルの入力を出力に使うかを選べる。
両方をチェックした場合は合算が出力される。
ひとつ注意点として、出力を「入力数」にして、入力にその信号がない場合、条件がYESと判断されても何も出力されない。
例えば出力を「木材が入力数」に設定したにも関わらず、条件回路に木材の信号が入力されていなかった場合、何も出力されない。
出力に「すべて」「いずれか」「それぞれ」を使う
判断回路は出力にも「すべて」「いずれか」「それぞれ」を設定できる。
出力に「すべて」を設定した場合、
入力された信号がすべて出力される。
例えば「鉄板が20、銅板が50、木材が100」の信号が入力され、条件が「銅板が30以上」、出力が「すべてが入力数」だった場合、
出力は「鉄板が20、銅板が50、木材が100」となる。
出力に「いずれか」を設定した場合、
入力された信号のうちアイテム一覧画面で最も左上にあるアイテム1つが出力される。
例えば「鉄板が20、銅板が50、木材が100」の信号が入力され、条件が「銅板が30以上」、出力が「いずれかが入力数」だった場合、
出力は「木材が100」となる。鉄板・銅板・木材のうちアイテム一覧画面で一番左上にあるのは木材だからである。
出力に「それぞれ」を設定した場合、
入力された信号のうち条件に該当するアイテムが出力される。
例えば「鉄板が20、銅板が50、木材が100」の信号が入力され、条件が「それぞれが30以上」、
出力が「
それぞれが入力数」だった場合、
出力は「銅板が50、木材が100」となる。「鉄板が20」は条件に該当しないので出力されない。
これで一通りの回路の機能を見て回ったと思うので、次回はこれらを使って実際にどんな回路を作ればいいのか、実践例を紹介する。
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