石橋を叩いて壊すページ

ゼロから始めるFactorioの鉄道構築(基本編)

ゼロから始めるFactorioの回路構築に続いて、Factorioの鉄道について。
Factorioには列車の自動運行システムが搭載されており、これを使ってアイテムの輸送を自動化できる。
縦横無尽に走り回って自動で荷物を積み下ろしする列車を見ているだけでもなかなかに見ごたえがある良い機能なのだが、 ネット界隈を見ていると、列車同士がぶつからないように自動制御する方法で詰まる方が非常に多いようなので、一助になればと記事を書いてみることにした。


銅板を作る工場に、原料となる銅鉱石を運び込む列車たち。
4本の線路に整然と並んで順番待ちし、空いた駅があれば滑り込んで貨物を降ろす。
降ろし終わると採掘場へ行き、新たな銅鉱石を積み込んでまたここへ帰ってくる。
そんな動きを数十もの列車が全自動でルート設定、しかも事故を起こさないように加速・減速もやってのけるのだから、見ているだけでご飯が進む。

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鉄道を使うメリット

鉄道を使うとアイテムを運ぶことが出来る。
運ぶこと自体はインサータや搬送ベルトでも可能だが、毎秒数十個しかアイテムを運べないそれらと違い、 鉄道は数百数千のアイテムを載せた貨物車両を複数ひいて時速300km近い速度で走ることができるので、 アイテムの大量・長距離輸送に向いている。

また、搬送ベルトをたくさん敷いて大量のアイテムを送ろうとするとゲームの処理速度が低下するが、 列車を大量に走らせたことでゲームの処理速度が落ちたという実感は少なくとも私はしたことがないので、 ゲームの処理速度の改善に役立つというのも地味ながら大事な鉄道のメリットだと思う。

鉄道のデメリットは、まず線路を引かないと何も始まらないという初期コストの高さと、
何を隠そう、列車に轢かれて工場長が死ぬという、高いリターンにふさわしい高いリスクである。
オートセーブをマメにとっておくと、リスクを多少回避できる。

ごく簡単な線路をひいてみよう

まずは入門がてら、採掘場と工場を結ぶ線路を引いてみよう。
必要なのはレール、駅、機関車、貨車、燃料である。
駅を作るには「鉄道輸送の自動化」の研究が済んでいる必要がある。

レール
列車を走らせるには線路が要る。
レール1つでFactorioの2マス分の長さで、行きと帰りの線路が必要なので、 100マス分走らせたいなら最低でもレールが100個は欲しい。
自動運転の列車に“目的地”を教えるための装置。
列車の時刻表に駅を登録すると、列車は時刻表に指定された通りに1つ目の駅、2つ目の駅、3つ目の駅、最初の駅に戻る…、と自動で順番に駅を巡り続ける。
行く場所と帰る場所の最低2つはないと自動運転にならないので、まずは駅を2つ作ろう。
機関車
機関車は燃料を消費し、自動で走り、自動で止まる機能がある。
たくさんつなぐと加速がよくなるが、最初は1つで十分。
貨物車両
貨物車両にはチェストのようにアイテムを入れることができる。
貨物車両はエンジンがついていないので、線路を走るには機関車で押すか引く必要がある。
たくさんつなぐとアイテムを一度にたくさん運べるが、その分列車は遅くなる。まずは1つで十分。
燃料
機関車を走らせるための燃料。練習中は、木材や石炭で十分。
慣れてきたらもっと良い燃料を使うと、速度や腹持ちを向上させられる。

準備が出来たら、レールを敷いて、線路を引こう。
まずは手荷物からレールを取り出し、地面に1マスだけレールを設置する。
その後、手にレールを持った状態で設置済みのレールにマウスを重ねると緑の三角形が表示されるので、 それをクリックすると三角形の方向にマウスカーソルがある場所までレールを自動で伸ばすことが出来る。


最初のレールは、普通に地面に設置する。
手にレールを持った状態で、既に敷かれているレールの上にマウスを重ねると、緑の三角形が表示される。
三角形をクリックするとそこからマウスカーソルの方向へレールを伸ばすことが出来る。
置かれたレールをクリックしてレールを伸ばす操作はレールプランナーというFactorioの便利機能。


採掘場と工場を線路でつないだところ。
今回は練習なので採掘場と工場は存在しないが、上下にあるつもりで考えよう。

次に、駅を置く。Rキーで回転できる。
駅はレールの東西南北方向の直線部分にだけ置ける。カーブや斜めの線路には置けない。

注意点として、駅には方向性がある。
線路に駅を置こうとすると黄色い三角形が表示されるが、駅は三角形の向きに走ってきた列車のみ停まることができる
逆向きに走ってきた列車はその駅に停まれないので注意しよう。


線路に駅を置こうとすると黄色の三角形が表示される。この向きに走ってきた列車だけがこの駅に停まることが出来る。


採掘場と工場の2か所に駅を配置したところ。
今回は、列車は時計回りに進む前提で駅を配置した。

次に、車両を配置しよう。手荷物から機関車を取り出し、線路の上に配置する。
基本的に、自動モードの機関車は前にしか進めない。 機関車がバックするのは手動モードの時か、または他の機関車に引っ張られるときだけである。
進行方向を意識して、Rキーで機関車を回転させてからクリックして機関車を配置しよう。

続けて手荷物から貨物車両を取り出し、機関車の近くにおいてみよう。
貨物車両はRキーで回転させることはできないが、機関車と貨物車両がくっつくようにレールに置こうとすると、 貨物車両が機関車に吸着するはずだ。
吸着した状態でクリックして車両配置を決定すると、吸着した車両同士が連結され、1本の列車として繋がる。


機関車と貨物車両を1本の列車として配置したところ。

あとは、設置済みの機関車をクリックし、「燃料」タブを開いて、適当な燃料を入れてやれば準備は完了である。


設置済みの機関車をクリックすると設定画面が開くので、「燃料」タブを開き、適当な燃料をセットしよう。

ではいよいよ列車を動かしてみよう。
ただしくれぐれも注意。このとき工場長が線路上に立っていると、動き出した列車に轢かれて死ぬ。
死にたくない場合は、線路外に出ておくのがおすすめである。

設置された機関車をクリックして設定画面を出し、「時刻表」タブを開く。
画面右半分に地図が表示されているので、Shiftを押しながら地図上の駅をクリックしよう。
すると、時刻表にその駅の名前が載るので、「発車条件を追加」をクリックし「経過した時間」を選択しよう。
同じようにもうひとつの駅も選択し、発車条件を追加する。
最後に設定画面の「自動モード」を「自動」にしてやると、列車は2つの駅の間を燃料が切れるまで自動的に走り続けるようになる。


時刻表画面で地図上の駅をShift+クリックすると、その駅を目的地として時刻表に追加できる。
時刻表を設定後にモードを「自動」に切り替えると、列車は指定された時刻表に基づいて2つの駅の間を自動で行ったり来たりし続ける。
(なお、自動モードに切り替えても列車が動き出さない場合は、機関車をクリックして時刻表画面の「発車条件」を見てみよう。
デフォルトでは駅に「30秒経過」後に発車となっているので、自動モードに切り替えても30秒は動かない。 停車時間はボタンを押して変更できる。)

あとは、貨物車両が止まる位置の線路沿いにインサータを置けば、アイテムを自動で出し入れできる。
駅の近くにインサータを置こうとすると、線路に5両分の長さの白い枠が表示されるので、それを目安にインサータを置こう。


駅の近くにアイテムを設置しようとすると白い枠が表示される。これは列車の各車両が止まる位置を表している。
今回の練習では貨物車両は列車の2両目なので、2両目の線路沿いにインサータを置けばアイテムの出し入れを自動化できる。

もし列車が動かない場合は、次の点を確認しよう。

  • 駅の向きは正しいか?
    →駅には方向性がある。向きが間違っている場合は一度撤去し、配置しなおそう。
  • 機関車に燃料を入れたか?
  • 「自動モード」にしたか?
  • 機関車と貨物車両が正しく連結されているか
    →設置時に機関車と貨物車両が吸着するように線路上に配置しよう。
  • 線路が正しく繋がっているか?
    →線路が繋がっているか調べるには、機関車をクリックして「時刻表」タブを選択し、Ctrlキーを押しながら地図上の線路をマウスでなぞってみよう
    線路が明るく表示された場合は、その区間は自動モードで進行可能である。
    線路が明るく表示されない場合は、どこかで線路が切れている。
    機関車に近いところからマウスで線路をなぞり続け、線路が明るく表示されなくなる場所を探そう。その場所で線路が切れているはずだ。
  • 列車用信号を設置している?
    →列車用信号の使い方は次のページで説明するので、ここではいったん取り外して動作を確認しよう。


時刻表画面でCtrlを押しながら線路をマウスでなぞると、 現在位置からマウスポインタの場所までの最短経路が緑色にハイライトして表示される。
これを利用して、線路が思った通りに繋がっているか、もし繋がっていないならどこで切れているかを調べることができる。

列車にアイテムを出し入れできない場合は、次の点を確認しよう。

  • インサータが線路から遠くないか?
    →もう少し線路に近づけてみよう。
  • 連結部ではないか?
    →機関車や貨車の連結部分には1マス分の空間があり、ここにインサータを置いてもアイテムを出し入れできない。
  • 列車が停まっているか?
    →インサータで貨車のアイテムを出し入れできるのは、列車が手動モードで完全に停止した状態か、 列車が自動モードで時刻表上の駅に停まっているときだけである。
    赤信号による一時停車中はインサータは働かない。
  • 機関車から燃料を取り出そうとしていないか?
    →機関車にはインサータで燃料を入れることができるが、出すことはできない。

これで、ひとまず列車は走るようになった。
ただし、1本の線路上に列車を2つ以上走らせると、列車同士が追突してダメージを受けてしまう。
次回の記事では、この1本の線路に列車を2つ走らせる方法を紹介する。

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