ゼロから始めるFactorioの鉄道構築(信号編)
[Factorio] [2022/05/31 23:00]
前回の記事から引き続き、Factorioの鉄道について。
前回の記事では単純な線路の引き方を紹介した。
しかし、単純な線路に列車を2本以上走らせると、列車同士が追突してダメージを受けてしまう。
追突を防ぐのに必要なのが列車用信号である。今回はこの信号について紹介する。
列車用信号は何をするか?
線路に信号を置くと、線路を複数の区間に区切ることが出来る。
信号を置いた場所を境に、線路は「手前の区間」と「奥の区間」に区切られる。
そして、列車がいる区間の入口(手前側)の信号は赤になる。
列車がいない区間の入口の信号は緑になる。
線路に信号を置くと、信号を置いた地点を境に線路が「区間」で区切られる。
各区間ごとに、その先の区間に列車がいれば赤信号、いなければ緑信号が表示される。
列車は赤信号に差し掛かると信号の手前で停車し、信号が緑になるのを待って進むので、 これにより列車同士が近づきすぎて追突・衝突するのを防ぐことができる。
線路を信号で区切ってみよう
それでは実際に、線路に信号を置いてみよう。
なお信号を作るには、「鉄道用信号」の研究を済ませておく必要がある。まだの場合は、先に研究を進めよう。
また、Factorioの列車用信号と連動式列車用信号は名前は似ているが別のアイテムなので、
間違って使わないようにしよう。
連動式列車用信号については次回の記事で触れる。
今回は、前回のページで作った線路のうち、2か所ある駅の直後と、駅と駅の間の中間地点の、合計4か所に信号を置くことにする。
列車用信号を作ったら、線路に設置しよう。
駅に方向性があったのと同じように信号にも方向性がある。
線路に信号を置こうとすると黄色い三角形が表示されるが、信号はその三角形の向きに走ってきた列車にだけ見えるようになっている。
逆向きに置くと列車は信号が見えず停車してしまうので注意しよう。
信号を線路の左右どちらに置くかによって、信号が見える方向を反転できる。
練習で作った円形の線路のうち、2つの駅の直後と、駅と駅の中間くらいの場所、合計4か所に信号を設置しよう。
信号を置こうとすると黄色い三角形が表示されるので、列車の進行方向に合うように設置しよう。
今回の練習では列車は時計回りなので、線路の右側に信号を置く。
図のように、円形の線路の各駅の直後と中間地点の4か所に信号を設置しよう。
信号を置き終えたら、1本の線路に前頁同様に時刻表を設定した列車2本を走らせてみよう。
それぞれの列車が追突しないよう自動的に加速・減速しながら走るさまはなかなか感動できる光景である。
1本の線路上を2本の列車が走っているが、信号により制御されているので事故を起こさず上手に走り続ける。
ちなみに信号をよく見ていると、信号が赤になる前に一瞬だけ黄色に光ることに気づくかもしれない。
黄色く光る信号は、「もうすぐ次の列車がその区間に入る」という、赤信号1歩手前の予約状態を表している。
予約された区間には、予約をした列車しか入ることができない。
列車が線路上を進む際の信号の動き。
列車は前方の区間に他の列車が居なければ、他の列車が割り込んでこないようその区間を予約し、信号は黄色になる。
列車が抜けた区間は赤信号から緑信号に戻り、他の列車が進入可能になる。
このように、Factorioの信号は日本の自動車用の(一定時間おきに青→黄→赤を繰り返す)信号とは基本的に違うので、 その点は区別しておこう。
なお手動運転の列車では区間の予約は行われず、赤信号の無視も可能である。
自動運転中の列車から見れば予約なしで急に列車が突っ込んでくるわけで、当然事故も起こるので注意が必要である。
機関車の発車条件について
信号の置き方さえ覚えれば、基本的な列車の走行にはまず十分である。
ここではいったん話を戻して、機関車の時刻表に設定できる発車条件について触れる。
列車の時刻表画面で、「発車条件を追加」ボタンを押したところ。
いろいろな発車条件を選ぶことができて、いたせりつくせり。
前ページで説明したとおり、機関車をクリックして表示される時刻表画面では、各駅に発車条件を設定することが出来る。
発車条件には以下の9パターンがある。
名前 | 意味 | ポイント |
---|---|---|
経過した時間 | 駅に到着後、設定した時間停車後に発車する | |
非アクティブ | 荷物の積み降ろし終了後に発車する | 貨車のアイテムが増減しない状態が設定した時間続くと積み下ろし完了と判断される。 |
貨物車両が満杯 | 貨物車両が全車満杯になったら発車する |
ここでいう「満杯」とは、貨車の全部のアイテムマスが最大アイテム数になった状態の意味。 例えば鉄鉱石は1マスに最大100個入るので、99個しか入っていないマスが1か所でもあると「満杯」ではないと判定される。 列車が発車するには列車に連結されたすべての貨車が満杯になる必要がある。タンク貨車も含む。 |
貨物車両が空 | 貨物車両が全車空荷になったら発車する |
「貨物車両が満杯」の反対。 ちなみに機関車は「貨物車両」ではないので、機関車の中の燃料まで空にする必要はない。 |
貨物アイテム数 | 列車に積まれたアイテムが指定された個数になったら発車する |
例えば「鉄鉱石が100個以下になったら発車」のような条件を設定できる。 列車に貨車が複数ある場合は列車全体の合計で考える。 |
流体数 | 列車に積まれた流体が指定された量になったら発車する | 「貨物アイテム数」の流体版。考え方は同じ。なお、タンク貨車1両は満タンで25,000。 |
回路による | 駅に入力された信号が条件を満たしたら発車する | ① 自動モードの列車が ② 駅に停まっていて ③ 駅に回路が繋がっており ④ 駅の回路設定が「✅列車に送る」になっていて ⑤ 駅に入力された回路信号が時刻表で指定された条件を満たす、というすべての条件が揃うと列車は発車する。 |
乗客あり | 列車に工場長が乗っていれば発車する | |
乗客なし | 列車に工場長が乗っていなければ発車する |
発車条件は駅ごとに複数設定でき、ANDとORで条件を組み合わせることができる。
例えば「貨物車両が満杯」AND「乗客あり」であれば、貨物車両が満杯で、かつ、工場長が乗っている時だけ列車は発車する。
「貨物車両が満杯」OR「乗客あり」であれば、貨物車両が満杯か、または、工場長が乗っている時だけ列車は発車する。
複雑な条件が設定された機関車の時刻表。
ここでは採掘場駅の発車条件に「貨車が満杯」OR「5秒間の非アクティブ」を発車条件に指定している。
これは、例えば鉄鉱石の鉱床と石炭の鉱床が隣接していて、鉄鉱石と一緒に石炭まで掘り上がってきてしまうようなときに便利。
もし貨車が鉄鉱石で満杯になれば、「貨車が満杯」の条件によって列車は即座に発車する。
もし貨車に石炭が端数だけ紛れ込んで貨車が満杯にならなかったとしても、
積み込みが5秒間行われなければ「5秒間の非アクティブ」の条件によって列車は発車する。
これによって、意図しないアイテムの混入で列車の運行がストップしてしまう事態を防ぐことが出来る。
ちなみに、時刻表を設定した機関車をShift+右クリックすると、その機関車の設定をコピーできる。
他の機関車をShift+左クリックするとコピーした設定を貼り付けられるので、同じ時刻表の列車を複数走らせたいときに便利。
これで、1本の線路上に複数の列車を走らせられるようになった。
しかし、線路をどんどん伸ばしていくと、今度は複数の線路が交わる交差点を作りたくなるはずである。
次回の記事では、線路の交差点を作る方法を紹介する。
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